お会いできたら嬉しいです

まじめ、とは、実につまらないものだ。
誰と喋っても、みなさん、まじめだ。
誰も傷つけず、平和。
退屈だ。

「お会いできたら嬉しいです」

と、ラインが届いた。
つまらなさに気絶しそうだ。
誰もが使う手垢にまみれた常套句。
その言葉は、永遠に何もせずお待ちします、ということ。
受け身で、謙虚に響きながら保身に満ちてる。
なぜ、言えないんだろう。

「会いたい」

こんな簡単な言葉を、誰もが言えない。
なので、そういうメールが来ても、私は無視する。
「お会いできたら嬉しいです」は、
「私を無視してくださってもかまいません」と私には届く。

「時間がほしい」
「会いたい」
「いつ会える?」
「どこなら会える?」

こんな簡単ですぐ目的が叶う言葉をなぜみんな放棄するのだろう。
きっと、ノーと言われるのが怖いんだ。
でもそれを恐れて「嬉しいです」程度の謙虚さで待つなら、
ずっと待っとけよ、と思うんだ。

社会的に保身と手垢にまみれた言葉ばかりを使い、
一番大切な言葉を見失ってる。
心の言葉だ。
心にある素直な言葉を、なぜ、みな、恐れるんだろう。
おそらく、私がいろんな先輩方に愛された理由はここだ。
「会いたいです」
先輩たちはすぐ会ってくれた。
だから私も、すぐ会う。
ただ、それを言える素直な人たちがいないだけ。

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