閑話休題

8月納涼歌舞伎を見た。
やはり、勘九郎、七之助はすごい。そして尾上右近。
いったい・・なんなんだ。彼らは。
演技の一個一個に、ドキッとする気迫がある。
「らくだ」の見せ場、勘九郎さんが酔っぱらっていく演技ときたら。
酔いどれが見せる一瞬の狂気・・・。
その狂気を描ける役者さんだ。

七之助さんの舞いを見ると、それがいかにアスリート並の体力がないとできないか。
重いカツラと振袖とお引きずりで、よくもまあ、あれだけ縦横無尽に踊れるものだ。
舞いを見るたびに、これは新体操か・・・と驚愕する。

そして尾上右近さん。
「牡丹灯篭」で夫から殺される妻の役だ。
なんと粋な女形ができる役者さんだろう。
一個一個のなんと丁寧な演技だろう。
若さ、体力、演技力、知性、丁寧さ、すべてを持っている。
今、見ずして、いつ見るのだ。

夏は3部制だ。
3部全部見た。
一日、6時間の歌舞伎を見た。
全部、一番前の席でかぶりついて観た。

幕間は、銀座百店の『銀之塔』でシチューセットを食べる。
ゴロゴロに肉だらけのシチューと、茶わんメシと、漬物3種。
あり得ないセットに舌つづみを打つ。
銀座は名店だらけだ・・・。

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