印税に思う

印税、というのがある。
たまに、出版社から印税が振り込まれ、書類が届く。
いつ、何冊、売れたかわかる。
その度に思う。


申し訳ない・・・。


読者に対してだ。
なぜなら、私の本はすでに10年前だったりする。いやもっと過去か。
最近は電子書籍化して、何十年前のものでも、読める。
執筆者の私が言うのも変だが、
・・・もう古い。
ならば、新しいものを書けよ、という声もあがろう。
若かった頃の私は、世間に訴えたいことが数多あった。
だがいまは、世間に対していつも思う。


好きに生きはったら?


それは諦念でもあり、絶望でもある。
やりたいように。生きたいように。
好きに生きはったらよろし。
なぜそんなことが平気でできるのか、とか、
なぜ社会はいつまでたっても変わらないのか、とか、
怒りは執筆の原動力だったが、今、私は怒らない。
人は、ああ忙しい、いつも忙しい、と言って生き、気づけば病気になって死ぬ。
生きる目的や使命感をいったいどれほどの人が意識して生きてるだろう。
もし私に使命があるならば、
本を手にしてくれた人は、何か、私と共通の苦悩がある。
救われたくて、ヒントがほしくて、手にしてくれてるはずだ。
さ。
新たな本を書くべきか・・・

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