私の20代
20代女性と喋る機会があった。
彼女は悩んでる。
仕事か結婚か。
でもキャリアウーマンとしてキャリアアップするだけの覚悟はない。
かといって、結婚相手を探すのも難しい。
特別な男性じゃなくていい。安定した未来を予測できる男性。それがいない。
なんということか・・・
私たち昭和女の20代の頃の悩みとほぼ一緒じゃないか。
我々もまた、自分にはどんな職種が合うのか探り続けた。
あるいは、結婚を手にしたら、思いのほかそれだけの人生に縛られた。
両方をつつがなく手に入れこなせるのは、ほんの一握りの選ばれた人間だけだ。
そう後になって知る。
貴重な20代。
男にのめり込み、結婚まで爆走するか。
仕事が面白くなり、気づけば仕事漬けの日々か。
そのどちらもなかったら、いったいどーすりゃいいんだ・・。
まるで自分の事のように、暗澹なる気分になった。
「よーこさん。お勧めの中島らもの『ガダラの豚』買いましたよ』
そう連絡が来たのも、20代女性だ。
読書家。淡々と読書と仕事で生きる。
淡々・・・・という生き方もあるのだ。
キャリアアップも男も求めないから、心は静かな湖のようだ。
まるで千日修行明けの修行僧のようだ。
その先40年間を決める20代の過ごし方。
どの20代を見ても、かつての自分の20代が彼女たちの後ろにいる。