結局、叱られるんかい

高齢の姉たちと揃うと、最近増えてきた儀式のようなものがある。
「ええ身体になったなぁ」
そう言って、私の腕や足を触るのだ。
ジム後、ある日、兄が私を見て放った一言がきっかけだ。
「お前、見事な身体になったなぁ!」
直後、家族全員が私の身体を「すごい」と認知した。
兄がそれを放たなければ、家族たちは私の身体に関心ももたなかっただろう。
兄の一言以降、生じ始めた儀式だ。
よく、力士を見たらその大きい身体を叩きたくなる、
ボディビルダーを見たら腕の筋肉を掴みたくなる、
そういう衝動に姉たちもかられている。

最年長の姉が言った。
「あんたのその服は、公式な服なんか・・」
法事の席のことだ。
私は黒一色のジャケットを着て参加したのに。
お坊さんも、私を見て言った。
「そのお洋服は、正式なものなんですよね?」
そう。腕章もあるし、エンブレムもついてる。
ただし・・
総合的には、マイケルジャクソンの正装と似てる。
トラッドではなく、ポップ系だ。

法事には、ポップ系で参加してはいけないのか?
黒ならいいじゃね?ジャケットだし。
くらいの感覚で仕上げた。

「あんたらはやってくれると思ってたわ・・」と最高齢の姉。
あんたら、とは、私と、すぐ上の姉だ。
すぐ上は、黒だけど、花柄の白いレースが全身に散りばめられていた。
それは、黒ワンピやけど・・・パーティウェアやん?
全員揃うと、最後、叱られるのは、私なのだ・・。

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