急いで生きろ

難波のスイスホテルに行った。
この駐車場で大阪公演中の三津五郎さんをよくピックアップしたなぁ、とフラッシュバックした。

東京ではレンタカーで一番安い車を乗っていた。
ヴィッツ、という車種。
一日6000円で借りれた。
三津五郎さんに言われて、銀座の歌舞伎座の楽屋出口で終演を待っていた。
私同様、俳優たちの出待ちをしている車が並んでた。
全部、ベンツだった。
その時、三津五郎さんがお父様(当時の三津五郎)と出てきた。
二人をご自宅まで送ることになった。


「す・・・すみませんっ。こっ・・・こんなレンタカーで・・・(-_-;)」


詫びると、お父様が言った。
「車は、動けば、それでいいんですよ」

歌舞伎座に行くと、そういうかつての光景が、フラッシュバックした。
そう。
どこに行っても、亡き先輩方の姿を思い出す。
東京大阪のあっちこっちに、かつてご一緒した記憶が刷り込まれている。
・・・なぜ、みんな、いなくなったんだ・・・
そんな思いで生きてる。
人生って、猛スピードで過ぎて、終わる。
それが、今の私への教えだ。

急いで生きろ。
すぐ、終わるぞ。
そう、かつての先輩たちが言ってる。


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