ウキウキが消えた・・
異様な光景に見えた。
・・・なんだ、あの銀色の山は・・
スーパーのお菓子売り場。
近づくと、それがかっぱえびせんだと分かった。
袋から色が消え、銀色の山積みになって販売されていた。
ニュースでは知っていた。
ナフサ不足でお菓子の袋から色印刷をなくす、と。
別に支障なしと思ってた。
でも実際にその光景を見たら、ギョッとした。
それはもう、
配給の食料にしか見えなかった。
避難民に配られる、見た目よりも中身重視のあれ。
見た目、というのは、想像以上に重要なんだと知った。
そもそもお菓子はウキウキするためにある。
色を消すというのは、ウキウキ要素の最初の動機を消す、ということ。
それが米や水ならウキウキ印刷は重要じゃない。
お菓子ならばこそ、ウキウキ感が必至なんだ。
私は銀色の山積みの隣にある、色とりどりの山積みのお菓子を買った。
化粧だってそうだ。
ウキウキしたいから顔に色を載せる。
素顔がなんでパッとしないかは、色が一色だからだ。
顔を色とりどりにするように、お菓子は色とりどりじゃなきゃ。
最近、やたら、お菓子を買う。
きっと私はウキウキしたいんだ、と、キッチンのお菓子の山が教えてくれる。